視診・触診
まず、口の中全体を目で見て、色や形の異常がないか確認します。次に、手で触って、しこりがないか、硬さに異常がないかをチェックします。
⼝腔がん

口腔がんは、舌、歯ぐき、頬の内側、口の底などの口腔内にできる悪性腫瘍です。日本では年間約8,000人が口腔がんと診断されており、その数は年々増加傾向にあります。
50代以降に多く見られますが、若い世代でも発症することがあります。男性にやや多い傾向がありますが、近年は女性の患者さんも増えています。
口腔がんは、早期発見できれば90%以上が治ると言われています。しかし、初期症状が口内炎に似ているため見逃されやすく、発見が遅れることも少なくありません。定期的な検診による早期発見が何よりも重要です。
以下のような症状がある方は、早めにご相談ください。
最も多い初期症状です。通常の口内炎は1~2週間で治りますが、口腔がんの場合は2週間以上経っても治りません。徐々に大きくなったり、周囲が硬くなったりすることもあります。
白い斑点(白板症)や赤い斑点(紅板症)が現れることがあります。特に紅板症は、がん化する可能性が高いため注意が必要です。
粘膜の下に硬いしこりを触れることがあります。痛みがないことも多く、気づきにくい症状です。
進行すると、以下のような症状が現れることもあります。
口腔がんの中で最も多いのが舌がんです。舌の横側にできることが多く、初期は口内炎に似ています。
上下の歯ぐきにできます。入れ歯が当たる部分にできることもあります。
頬の粘膜にできます。噛み合わせが悪く、慢性的に刺激を受けている部分に発生しやすい傾向があります。
舌の下、口の底の部分にできます。見えにくい場所なので、発見が遅れることもあります。
口腔がんは、早期に発見できれば治療成績が非常に良いがんです。ステージⅠで発見できれば、5年生存率は90%以上と言われています。しかし、進行してから発見されると、治療が難しくなり、生存率も低下します。
また、早期発見できれば、手術の範囲も小さくて済み、食事や会話への影響も最小限に抑えられます。定期的な検診により、早期発見を心がけることが大切です。
箕面市の黒木歯科医院では、口腔がんの早期発見のために「ベルスコープ」という特殊な光学検査システムを導入しています。青色の特殊な光を口の中に当てることで、肉眼では見つけにくい初期の異常を発見できます。検査は痛みもなく、わずか数分で完了します。
通常の視診では見逃しやすい病変も、組織の変化を光の反射で捉えることができるため、早期発見が可能です。
Step01
まず、口の中全体を目で見て、色や形の異常がないか確認します。次に、手で触って、しこりがないか、硬さに異常がないかをチェックします。
Step02
特殊な光を照射して、粘膜の異常を確認します。痛みはなく、数分で終わる検査です。
Step03
疑わしい部分がある場合は、組織の一部を採取して顕微鏡で詳しく調べる生検を行うこともあります。
Step04
がんが疑われる場合は、大学病院などの専門医療機関をご紹介します。紹介状と検査資料をお渡しし、スムーズに精密検査や治療を受けていただけるよう配慮します。